高校生のための英文法:名詞と冠詞

第18節 問題演習:〈冠詞〉

18-1: 問題1

適切な〈冠詞〉を入れなさい。〈無冠詞〉が適切なばあいは×を記入しなさい。

1. My older brother is (   ) university student.
2. Part-timers are usually paid by (   ) hour.
3. Take this medicine three times (   ) day after meals.
4. We stopped in New York for only half (   ) day.
5. Paris is (   ) capital of France.
6. Rome was not built in (   ) day.
7. I know that (   ) sun rises in (   ) east and set in (   ) west.
8. There is (   ) apple on the table.
9. I ate a slice of cake. (   ) cake was delicious.
10. All living things live in (   ) nature.
11. My daughter went to (   ) bed at ten last night.
12. (   ) Tanakas own a summer cottage at (   ) Lake Kawaguchi.
13. They live near (   ) Japan Alps.
14. He is a butcher by (   ) trade.
15. Travelling by (   ) train is sometimes more comfortable than traveling by (   ) air.
16. A stranger seized me by (     ) arm.

18-1: 解答と解説:問題1

  1. 「私の兄は大学生だ。」universityは半母音で始まっているからa。
  2. 「パートタイム労働者はたいてい時給で支払われる。」「単位で」を意味する〈定冠詞〉の慣用表現。the。
  3. 「この薬を食後に、1日3回飲んでください。」「~につき=per」を意味する〈不定冠詞〉の拡大用法。a。
  4. 「我々はニューヨークにたったの半日しか立ち寄らなかった。」halfは〈half+不定冠詞+名詞〉でも〈不定冠詞+half+名詞〉でも使える。a。
  5. 「パリはフランスの首都だ。」〈of+名詞〉で限定されている。the。
  6. 「ローマは1日にしてならず。」oneを意味する〈不定冠詞〉。a。
  7. 「太陽は東からのぼり、西に沈むということを私は知っている。」常識的にただ1つのもの・方角は〈定冠詞〉。the, the, the。
  8. 「テーブルの上にリンゴがある。」初出のan。ちなみに、the tableと〈定冠詞〉が使われているのは、このセリフが述べられる場面では、当然ながら、「どのテーブル」かが明白だからである。もし「どのテーブル」かが明白でないなら、いきなりリンゴを話題にするのではなく、テーブルの話題から開始するはずだ。
  9. 「ケーキを1切れ食べた。それは美味しかった。」2度めの〈名詞〉を示すThe。ケーキは一箇所でも切り込みが入れられれば〈不可算〉になる点にも注意。
  10. 「すべての生物は自然の中で生活する。」ここでのnatureは〈不可算〉の「自然」だから×。natureも多義語で、他の意味にも注意。
  11. 「私の娘は昨晩10時に寝た。」〈名詞〉の機能・目的を〈前置詞〉で示す慣用表現には〈無冠詞〉。×。
  12. 「田中夫妻は、河口湖に夏の別荘を所有している。」The+姓の〈複数形〉で「~夫妻、~家の人々」(→16-3-1-5)。湖は〈無冠詞〉。
  13. 「彼らは日本アルプスの近くに住んでいる。」〈複数形〉の〈固有名詞〉には〈定冠詞〉。
  14. 「彼は肉屋を生業としている。」〈前置詞+無冠詞〉の慣用表現。
  15. 「列車で旅することは、ときには飛行機で旅するよりも快適だ。」交通手段の〈by+無冠詞〉。
  16. 「見知らぬ人が私の腕をつかんだ。」〈前置詞+the+体の部分〉。直訳すれば「私の腕を用いてつかんだ」となるし、byの「手段」のニュアンスを解きほぐして訳すなら「私の腕という、私をつかむ手段を利用して、私をつかんだ」となる。

18-2: 問題2

次の各文の誤りを訂正しなさい。訂正する必要がないものには○を記入しなさい。

1. He has spent all money I gave him.
2. I have never seen a such sharp knife.
3. Nancy was sitting there quietly for hour.
4. I bought mountain bike yesterday.
5. There are 60 minutes in hour.
6. My father works five days week.
7. Do you mind if I open window?
8. We are paid by week.
9. Can you play guitar?
10. I want to travel around world some day.
11. He filled the glass with the milk.
12. She went to the post office by a bicycle.
13. Let's play the baseball in the park.
14. What nice handkerchief you have!
15. I have never seen so big airplane.
16. She gave me such interesting book.
17. Has he spent all money I gave to him?
18. The pilot sent a SOS signal.
19. He possessed a 18th century edition of Shakespeare's works.
20. An old woman was run over by bus and killed while crossing the street.
21. I want you to become Einstein.
22. Brush your teeth at least once day.
23. Aunt Mary returned home after ten year's absence.
24. During World War II, Winston Churchill, in his late sixties and early seventies,
 was able to work sixteen hours the day, year after year, directing the war efforts of the British Empire.
25. Letter writing is often one of most important functions in a business.
 The effectiveness of letters may mean the difference between getting and not getting business.
26. What I would like for my birthday present is new fountain pen to use with the special paper
 that I received by mail from Florence.
27. It was a such beautiful day that I decided to take a walk.
28. A ball hit me by the face.
29. His colleagues elected him a chairperson of the committee.
30. Stockholm is quite a beautiful place.
31. Please send this form by the fax or post it to us.
32. For an example, the sun creates energy via nuclear fusion.
33. Each night we have the dinner at a restaurant in the city before going home.
34. He was a priest and teacher at our elementary school.

18-2: 解答と解説:問題2

  1. 「彼は私が彼にやったすべての金を使ってしまった。」〈all+the+名詞〉型。all money→all the money。
  2. 「こんなに鋭いナイフを見たことがない。」〈such+a+形容詞+名詞〉型。a such→such a。
  3. 「ナンシーはそこに静かに何時間も座っていた。」の意味ならfor hour→for hours、「1時間座っていた」の意味ならfor hour→for an hour。どちらでも正解。
  4. 「昨日、マウンテンバイクを買った。」a mountain bile。
  5. 「1時間は60分ある。」in an hour。
  6. 「私の父は週に5日働く。」five days a week。perの意味のa。
  7. 「窓を開けてもいいですか?」明らかに会話文であり、会話の相手は文脈・状況から「どの窓」かがわかるためthe window。
  8. 「我々は週単位で支払われる。」〈単位〉を表すby the week。
  9. 「あなたはギターを弾けますか?」楽器には〈定冠詞〉(総称用法)。
  10. 「いつか世界中を旅してみたい。」around the world。〈前置詞around〉と〈副詞around〉も辞書で調べておくべき単語だ。
  11. 「彼はグラスを牛乳で満たした。」〈特定〉されていない〈不可算名詞〉は〈無冠詞〉。with the milk→with milk。
  12. 「彼女は郵便局に自転車で行った。」交通・通信手段のby bicycle。なお、〈特定〉の郵便局へ行ったことが明らかなばあいは〈定冠詞〉を使う。
  13. 「公園で野球をしよう。」スポーツの〈無冠詞〉。play baseball。
  14. 「あなたはなんて素敵なハンカチをもっているんでしょう!」What a nice~。
  15. 「私はこんなに大きな飛行機を見たことがない。」so big an airplane。
  16. 「彼女は私にとても面白い本をくれた。」such an interesting book。
  17. 「彼は、私があげたお金を全部使ってしまったのですか?」all the money。
  18. 「パイロットは救難信号を送った。」an SOS。
  19. 「彼はシェイクスピアの作品の18世紀の版を所有している。」an 18th。シェイクスピアの作品は複数あるためworksであり、「そのうちのひとつ」だから〈不定冠詞〉。
  20. 「老婆が道路を横断中にバスにひかれて死んだ。」交通手段ではない(本来の目的・機能ではない)のでby a busになる。
  21. 「あなたにはアインシュタインのような人になってもらいたい。」an Einstein。
  22. 「少なくとも1日1回は歯を磨きなさい。」once a day。
  23. 「メアリーおばさんは、10年間の不在のあと家に帰ってきた。」〈複数形〉の〈所有格〉years'。
  24. 「第2次世界大戦中に、ウィンストン・チャーチルは、当時彼は60代後半から70代前半だったが、来る年も来る年も、1日16時間働くことができて、大英帝国の戦争遂行の指揮をとっていた。」sixteen hours a day。sixties, seventiesと〈複数形〉なのは、「60代後半」「70代後半」といえる年齢は複数年あるから。
  25. 「手紙を書くことは、会社においてもっとも重要な仕事のひとつであることが多い。手紙の効果は、取引を獲得できるかできないかの違いになってしまうかもしれない。」one of the most important。businessは「事業、会社」という意味なら〈可算〉、「取引、商売」という意味なら〈不可算〉。
  26. 「私が誕生日のプレゼントに欲しいのは、フローレンスから郵便で受け取った特殊な紙に書くときに使うための新しい万年筆です。」a new fountain pen。the special paperは〈関係詞節〉で修飾されているから〈定冠詞〉、by mailは通信手段の〈無冠詞〉。
  27. 「とても素晴らしい日だったので、散歩に行くことにした。」such a beautiful day。
  28. 「ボールが私の顔に当たった。」in the faceもしくはon the face。
  29. 「彼の同僚は彼を委員会の委員長に選んだ。」役職の〈無冠詞〉。chairperson。
  30. 「ストックホルムはとても美しい場所です。」○
  31. 「我々にこの用紙をファックスで送るか、郵便で送ってください。」通信手段の〈無冠詞〉。by fax。
  32. 「たとえば、太陽は、核融合を通じてエネルギーを作りだす。」慣用表現for example。
  33. 「毎晩、我々は帰宅前に町のレストランで夕食を食べた。」食事の〈無冠詞〉。have dinner。
  34. 「彼は、我々の小学校の神父兼教師だった。」○

18-3: 問題3

正しいほうを選びなさい。

1. Bill and I are of ( an / the ) age.
2. New York is ( a / the ) largest city in ( a / the ) world.
3. I belong to the tennis club and practice five days ( a / the ) week.
4. Birds of ( feather / a feather / the feather ) flock together.
5. It is ( so beautiful a day / so a beautiful day ) today that we should go out.
6. There is always ( a / same / the ) guard at the school gate.
7. Jim traveled from New York to Boston by ( train / a train / the train ).
8. You are ( only the persons / the only person ) in our section who drives.
9. The eggs on the shelf are sold by ( the / a / any ) dozen.
10. The man is now ( in prison / in a prison / in the prison ) for robbery.
11. We issued ( a / an ) 8th edition of the magazine.
12. She is generally thought to be ( a / an ) honest person.
13. Once upon a time, there was ( an / the ) old woman who lived in a forest.
14. I have ( a / the ) little knowledge of the law.
15. Their pay was roughly twelve dollars ( an / the ) hour.
16. ( A / The ) wine I drank was from California, not from France.
17. The power of ( a / the ) pen is a remarkable thing.
18. Scottish tartan is sold by ( a / the ) yard.
19. Even ( a / the ) rich have to work to keep their fortunes.
20. I saw ( an / the ) employee of this school driving a BMW.
21. This is ( a / the ) very best book in the whole series.
22. These gentlemen showed me ( a / the ) great kindness.
23. Three months is ( a short too / the too short / too short a ) time to prepare this project.

18-3: 解答と解説:問題3

  1. 「ビルと私は同い年だ。」of a~で「同じ」という意味を表す〈不定冠詞〉の拡大用法。やや古めかしい表現であり、theを使ってof the same~というほうが一般的ではある。
  2. 「ニューヨークは世界で最大の都市だ。」worldは常識的に1つだから〈定冠詞〉。largestと〈最上級〉の〈形容詞〉には〈定冠詞〉。
  3. 「私はテニスクラブに所属していて、週に5日練習している。」「~につき」のa。
  4. 「同じ羽根の鳥は群れる。(類は友を呼ぶ)」of a~で「同じ」。
  5. 「今日はとてもよい日なので、外出しましょう。」so beautiful a day。
  6. 「学校の門のところにはいつも守衛がいる。」There be構文は不定の物事にしか使わないため「初出のa」が基本。
  7. 「ジムはニューヨークからボストンに列車で旅をした。」交通手段の〈無冠詞〉。
  8. 「あなたは、我々の課で車を運転する唯一の人です。」onlyで限定されるときは〈定冠詞〉(→16-3-1-4-2)。
  9. 「棚の卵はダース単位で売られている。」〈単位〉の〈by+the〉。
  10. 「その男は今、盗みで収監されている。」機能の〈無冠詞〉。
  11. 「私たちはその雑誌の第8版を出版した。」an。
  12. 「彼女は広く正直な人物だと思われている。」an。
  13. 「昔々、森に住むおばあさんがいました。」初出のan。この文のなかのforestも初出の情報であるため、〈不定冠詞〉が使われている。
  14. 「法律の知識はちょっとだけあります。」a little。
  15. 「彼らの賃金はおおまかに1時間あたり12ドルだ。」「~あたり」のan。「時間単位」のtheと混同注意。
  16. 「私が飲んだワインはカリフォルニア産で、フランス産ではなかった。」後置修飾されているからThe。
  17. 「ペンの権力は並外れている。」〈普通名詞〉を〈抽象名詞〉化するthe。
  18. 「スコットランドのタータンはヤード単位で売られている。」〈単位〉のthe。
  19. 「金持ちでさえ、自らの財産を維持するために働かなければならない。」「~な人々」のthe。
  20. 「この学校の従業員のひとりがBMWを運転しているところを見た。」「1人」を意味するan。of~でemployeeが〈後置修飾〉されているように見えるかもしれないが、「この学校の従業員」が1人である可能性は低く、of this schoolだけでは「どの従業員」なのかは〈特定〉できない。むしろemployee of this schoolで1つの語句とみなして、「そのうちの1人」と考えるのが無難。
  21. 「これが、全シリーズの中でも最高傑作だ。」the very best。
  22. 「こちらの方々が、私に非常に親切にしてくれた。」〈形容詞〉で修飾された〈抽象名詞〉で〈可算〉になるパターン。〈不定冠詞〉a。
  23. 「3ヶ月はこのプロジェクトの準備には短すぎる。」too short a time。

18-4: 問題4

英訳しなさい。

1. 運転手さん、あの高いビルの前で停めてください。

18-4: 解答と解説:問題4

  1. Driver, please stop the car in front of that tall building.(the carは省略できる)

18-5: 問題5

次の各単語の前に適切な〈不定冠詞〉を書きなさい。

1. house
2. artist
3. unit
4. underline

18-5-1: 解答と解説:問題5

  1. a house
  2. an artist
  3. a unit
  4. an underline

18-6: 問題6

単語を並べ替えて適切な文を作りなさい。

1. 彼女はできるだけ魅力的な顔つきをした。(as, as, a, charming, face, on, possible, put, she)

18-6: 解答と解説:問題6

  1. She put on as charming a face as possible. ※put on~で「(態度・表情などを)装う」

18-7: 問題7

空欄にあてはまる選択肢を選びなさい。

1. I've never met (   ) girl.
(a) so lovely  (b) so much lovely  (c) a so lovely  (d) so lovely a

2. "Well, that was ( b )." "I'm glad you enjoyed it."
(a) very nice lunch  (b) a very nice lunch  (c) the very nice lunch  (d) how nice a lunch

3. "I'm going to Paris next week." "Well, have (   )."
(a) good trip  (b) a nice day  (c) a good trip  (d) nice day

4. I think he is (   ) teacher.
(a) a so patient  (b) such a patient  (c) so a patient  (d) a such patient
  1. 「こんなに愛らしい女の子には会ったことがない。」(d)
  2. 「いやあ、とてもすばらしいランチでした。」「美味しく食べて頂いて嬉しいです。」〈冠詞+副詞+形容詞+名詞〉の語順で(b)。lunchは、たんに「昼食一般」を指すなら「食事の〈無冠詞〉」だが、ここでは、「会話の相手が出してくれた1回分のランチ」という明確な境界線を持っているため、〈不定冠詞〉が必要。「昼食」の意味のlunchは、通常は〈不可算〉、〈形容詞〉で修飾されると〈可算〉と考えてもOK。
  3. 「来週パリに行くんです。」「へえ、よい旅を。」(c)
  4. 「彼はとても忍耐強い教師だと思います。」(b)